第22回
新潟県拳闘空手道選手権大会

2024年6月30日(日):新潟市鳥屋野総合体育館武道場

新潟県のグローブ空手道の大会では老舗の拳闘空手道大会

昔から激しい打ち合いとガッツが無ければ勝ち抜けない大会だ。

男女混合、階級の枠も少なく、女子が勝ち上がる事、小柄な子が勝ち上がる事が

非常に難しい大会でもある。


今回新潟誠道館からはジュニア選手11名参加、一人も入賞できずに終わった。


しかしながら、昨年秋頃、私は「もっと厳しいい指導、厳しい稽古を積ませるべき」と提言

根本的な稽古内容の見直しを図らせた。

それ以降非常に熱の籠った稽古が行われるようになってきた。

非常に喜ばしい状況だと感じている。

その成果が少しずつ出てきているのを感じられた大会でもあったように思える。



約20年前頃、同じように新潟誠道館はこの拳闘空手道大会に参加し、今と同じ条件下の中

女子選手も上位入賞を果たしていた。

当会主催の武士道SPIRITも開催当初は階級の枠が少なく、ジュニアでは身長20センチ、体重30kg差の組合せなどもあった。

それでも小さな当会選手が勝ち抜くことが多くあった。


何が違うのか?


今の子と昔の子は違う・・・という言葉を聞くが、同じ 「子供」 なのに何が違うのか?

私は昔の子はできて今の子はできないなんてことは全くないと思う

だって同じ子供だから。 同じ可能性を秘めている事には変わりない。



違いは大人や指導者の接し方が変わってしまったのだと思っている。



「今はそんな時代じゃないから」

「辛かったら休んでいいんだよ、辞めていいんだよ」



一理ある。

全ては否定しないがこのマインドを強く植え付けさせ過ぎではないのかと私は思っている。



「根性論」という言葉は古臭くて非論理的で逆効果

本当にそうですか?



イケそうな相手には強く、強い相手には弱い

一番ダメなマインド

厳しい過酷な状況下だからこそ諦めかけた心と躰にもう一度エンジンを掛けさせる

その原動力は「根性」であり「精神力」ではないだろうか


原動力である根性や精神力を身に付けさせるのに、辛かったら休む、辞めるというやり方で身に付くのだろうか?

技術的に「上手い選手」は増えたが「強い選手」は・・・?



もう一歩、もう少しだけ

今限界だと思っている自分自身に鞭打って踏ん張りを利かせる

その繰り返しが知らず知らずのうちに自分自身の精神を強くさせるのではないだろうか


今はそんな時代じゃない


当たり前に謳われているこの流れは結局のところ、これからを担う子供たちを、日本人を

弱く、果敢ないモノに作り変えてしまう端緒なのではなかろうか。


新潟誠道館は現代の風潮の逆を行こうとしている。

私はそれでいいと思っている。

結果が出るのは先の未来



笑顔のこの子供たちが 「あそこにいて良かった」 と思えるような指導と経験を積ませてやりたい。