RISE 156
2022/3/27atkourakuen hall

結果としては今回も大差の判定負け。



勝負の世界に 『たら・れば』 は存在しない。

結果がすべての厳しき世界。




中島将志とはどんな奴か?

今回のRISE 156とはズレてしまうが話したい。




彼を幼少期から見てきた

今思えることは不器用であるが 【成長した】 という事。


まだまだ未熟ではあるがヤル気があって努力を重ねる事が出来る人になった。



正直、クソな事もしてきた。

見捨てたくなった時もあった。



でもヤル気と努力を重ねられる奴は最後まで助けてやりたいし

そういう奴は必ず幸せに成らなければならない


そう願っている。


勝負の世界で大切な  『持っている』  『持っていない』  でみれば間違いなく後者である。


しかしそれは己自身の心の持ち方と日頃の行動で変える事が出来ると思っている。





昨年の海人戦で彼のキャリア史上最強の相手との対戦を経験させて頂いた


彼自体、様々な  【気付き】  を得たはずである。

それは彼を大きく成長させてくれた。



その経験を経ての中野戦。


経験値、実力共に中野選手が上である事は分かっていたが

大袈裟ではなく勝算ありと踏んでいた。


それだけ彼のポテンシャルが上がっていたからである。



だだネックとなっていたのは海人戦で痛めたカーフであった。

最後まで治らず患部を保護する為にほぼ蹴りの練習が出来ず

満足のいく稽古を積めず不安要素を抱えたまま当日を迎えざるを得なかった。





後日談ではあるが、海人戦で既に腓骨を骨折しており

そのまま稽古を続けた為、骨折したままでの対戦であったのだ。


これは指導者としては失格である。

ヤル気があって努力を積める男の大きなチャンスを無駄にしてしまった。

今回の試合は彼の実力を全く出させる事が出来ずに終わってしまった事を

本当に申し訳なく思っている。


しかし試合を振り返ってみれば

折れている足をあれだけ蹴られ続け

踏ん張りが利かない状況下で

不器用ながらでも倒れず、諦めず、最後まで立ち続けた中島将志。



これは誰にでも出来る事ではない。



対戦してくれた海人選手も言っていた

「まともに入っているけど倒れない」



これは本人も言うように 「ようやくプロらしくなってきた」 という

プロとしての自覚とプライド、そして今まで積み重ねてきた

【不器用ながらの努力】 の賜物なのだろう。




器用な者の努力と、不器用な者の努力は同じ努力でも相当違うものである。

それを彼は諦める事なく今まで続けてきた。




だから将志、君はそのままでいい。

不器用を恥じるな

今まで積み重ねてきた自分を信じろ。

そのままでいい

自分らしさを開放しろ。





そして必ず幸せをつかみ取れ!






これからも新潟誠道館は中島将志を支え続ける。

中島将志、昨年10月の海人戦以来、久々のRISEナンバーシリーズへの参戦。

今回はこれまた久しぶりのウエルター級。

しかもウエルター級王者決定戦の準決勝。

当然、力が入るオファーであった。