この会は剛柔流空手道を継承しつつ30年余りに亘り、青少年の体育、団体行動教育、中高齢者の健康増進維持、幼児のしつけ、護身面の充実、また人として心身両面の健康を築くのみならず、日頃の稽古を通して礼儀、節度を互いに身に付けられることを会理念の主として参りました。
平成12年頃より、この流派の基本、形、自由組手を重視した中で上段(顔面を含む)、中段、下段に対し直接打撃するフルコンタクト空手道に移行いたしました。いわゆるグローブ空手道であります。 ただ危険防止上、ヘッドガード、グローブ、レッグサポーター、ファールカップ、ボディープロテクター(女子のみ)を着用いたします。グローブについては少年はパンチンググローブ、一般は通常14ozグローブを着用いたします。
 この活動には「如切如磋如琢如磨」を武術鍛錬を通して尚重要ととらえ、会員と共に日々を励むのみであります。 
また剛柔流空手道は我が国4大流派のひとつで、歴史と伝統を誇る流派であります。 流祖は宮城長順(1888〜1953)であります。この剛柔流の特徴は4つに大別され、
@ 呼吸法(息吹)・・・心身の統一をはかり、意識的に呼吸を調整し、体内諸臓器を活性化させ一分の隙もない自己実現する。
A 陽(剛)陰(柔)の天然の理ととらえ技は剛と柔の無限の組み合わせにより成り立っており、剛の攻撃に対しては円運動の動きを主とした柔の技によってこれを制し、すばやく剛の攻撃に転ずる。
B 自由組手は接近戦も得意として、転身自在の猫足立ちによる連続攻防で自己を優位に導く。
C 無事の哲学として剛柔流の精神的根源でもある流祖・宮城長順の遺訓

    『人に打たれず、人打たず、事なきをもととするなり』

を私共会指導者の人生哲学としております。
 我々は芯の武士道精神を大切に、広く育てる中で、武道の道こそ異なれ人の道を大切にする全国の団体各位とこの道の発展充実に、互いに友交の絆を育てたく念じます。
      ご指導ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。

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 日本実践剛柔流空手道協会の
      基本理念



日本実践剛柔流空手道協会名誉会長

         故 小林 修平